2018.12.25 Tuesday
特定遺伝子
これから書くことは
当庵の創業当初からの考え方で
科学的な根拠があるわけではありませんが
メダカを観察する中で推測したものになります。
特定遺伝子とは
そのメダカの表現を決定する遺伝子です。
例えば白ブチメダカは
白(地色・体色)、ブチ(黒模様)
の2つの特定遺伝子で表せます。
「3色ラメ幹之 体外光タイプ」だと
白(地色・体色)、ブチ(黒模様)、非透明鱗(黄~赤模様)、
ラメ、体外光
の5つの特定遺伝子で表せます。
例えばここから体外光の特定遺伝子を抜くと
「3色ラメ幹之」になります。
更にラメの特定遺伝子を抜くと
非透明鱗系の3色になります。
このように遺伝子の特徴をシンプルに捉えた
特定遺伝子で表すと
「3色ラメ幹之 体外光タイプ」などの
一見複雑な表現の品種も
どういう特徴の遺伝子の組み合わせで
成り立っているかが分かり易くなります。
それだけでなく、
品種改良を特定遺伝子の観点からシンプルに捉えると
品種改良の構想がとても練りやすくなると思います。
「3色ラメ幹之 体外光タイプ」をつくるためには
白(地色・体色)、ブチ(黒模様)、非透明鱗(黄~赤模様)、
ラメ、体外光
の特定遺伝子の組み合わせを持つメダカを
つくればいいということです。
例えば、「3色ラメ幹之」と
特定遺伝子
【白(地色・体色)、ブチ(黒模様)、非透明鱗(黄~赤模様)、ラメ】
「黒ラメ幹之 体外光タイプ」
特定遺伝子
【黒(地色・体色)、ラメ、体外光】
との交配で
「3色ラメ幹之 体外光タイプ」をつくることができます。
特定遺伝子
【白(地色・体色)、ブチ(黒模様)、非透明鱗(黄~赤模様)、
ラメ、体外光】
特定遺伝子の組み合わせで考えれば
この他にも交配のパターンは
たくさんあることに気付かれると思います。
このように、
品種改良を特定遺伝子の観点からシンプルに捉えると
品種改良の構想がとても練りやすくなると思います。
是非参考にしてみてください。
静楽庵 ヒロハル
080−3705−5320